【格差社会】メダカは極寒のベランダ、餌(ミジンコ)は暖房完備の社長室!?
日本メダカ飼育研究所、所長です。
我が家には、通称「社長室」と呼ばれる部屋があります。
それは、研究所のトップである私(所長)の書斎であり、最もセキュリティレベルの高い聖域です。
しかし現在、この社長室は別の生物に乗っ取られています。
「タイリクミジンコ」です。
社長室にそびえ立つ「金属ラック」
部屋に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、無骨な金属ラック(メタルラック)です。
そこには書類ではなく、ペットボトルやタッパーが整然と並べられ、小さな微生物たちが優雅に舞っています。
ここはもはや書斎ではありません。「ミジンコ養殖プラント」です。
メダカは外、ミジンコは中
ここで一つの矛盾が生じます。
我が研究所の主役である「メダカ君」たちは今、真冬のベランダで氷が張るような寒さに耐え、じっと春を待っています。
一方で、彼らの「エサ」となるはずのミジンコ君たちはどうでしょうか。
暖房の効いた社長室で、ぬくぬくと生活しています。
「主人が外で震えて、食事がVIPルームでくつろいでいる」
この圧倒的な待遇格差(過保護)。
妻には「どっちが大事なの?」と聞かれますが、答えは決まっています。「春の爆殖のためには、種親(ミジンコ)の維持が最優先事項だ」と。
秘伝の培養フード:賞味期限切れの「きな粉」
さて、このVIP待遇のミジンコたち。何を食べて育っているのか。
それは、高級な人工飼料などではありません。
「賞味期限切れのきな粉」です。
お正月にお餅を食べるために買ったものの、結局余ってしまい、棚の奥で眠っていたあの「きな粉」。
これを水で溶いて与えると、ミジンコたちは狂喜乱舞して増えていきます。
* コスト: ほぼゼロ(廃棄物利用)
* 栄養: 大豆イソフラボンたっぷり(たぶん)
食品ロスを減らし、ミジンコを増やし、最終的にメダカの栄養になる。
これぞ、研究所が提唱する「SDGs(持続可能な・大豆・ぐるぐる・サイクル)」です。
全ては春のために
今はまだ、社長室の主役はミジンコたちです。
しかし春になれば、彼らはその身を捧げてメダカたちの血肉となり、美しい体色や産卵を支えてくれるでしょう。
それまでは、もう少しだけこの部屋で、お正月気分のまま(きな粉を食べながら)ぬくぬくさせてやろうと思います。


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