【視力格差】所長には「ただの水」、助手(息子)には「命の誕生」が見えている
日本メダカ飼育研究所、所長です。
当研究所には現在、深刻な「技術的課題」が浮上しています。
それは、最先端の設備不足でも、予算不足でもありません。
所長である私の「光学センサー(視力)」の著しい劣化です。
いわゆる、老眼という名の壁が立ちはだかっています。
助手からの衝撃的な報告
先日、ミジンコの養殖容器を眺めていた時のことです。
横から覗き込んできた我が家の「研究助手(息子)」が、興奮気味に声を上げました。
「あ!パパ見て!今、ミジンコが生まれたよ!」
「えっ、あっちの大きいやつは卵を背負ってる!」
私は目を皿のようにして容器を見つめました。
しかし、そこに映るのは、ただの「少し濁った飼育水」。
目を細め、ピントを合わせようと必死に格闘しますが、私の網膜は何も捉えてくれません。
「そこになんかいる?」という絶望
「……え、どこ? どのへん?」
「そこだよ! ほら、動いてるじゃん!」
指差す先を凝視しますが、やはり「なんか、動いているような気がする……」という、極めて非科学的な予感しか得られません。
数ミリ、いやコンマ数ミリの世界で起きている命のドラマ。
助手にはハイビジョンで見えている世界が、所長には砂嵐のようにぼやけている……。
この「圧倒的な情報格差」に、私は研究者としての自信を失いかけました。
研究助手の正式採用
しかし、私はすぐに考えを改めました。
「自分が見えないのなら、見える人間を頼ればいい」
私は、息子を当研究所の「チーフ・リサーチ・アシスタント(筆頭研究助手)」として正式に任命することにしました。
* 助手(息子): 動体視力とピント調節に優れた「最新鋭のセンサー」
* 所長(私): データをまとめ、ブログ(研究所報告書)を執筆する「プロセッサー」
この分業体制こそが、これからの研究所の生き残る道です。
「卵を背負っている」という助手の報告を信じ、私は今日も見えないミジンコたちに向かって、誇らしげにエサ(きな粉)を振りかけます。
結論
研究において最も大切なのは、優れた機材ではありません。
「自分にできないことを、素直に誰かに任せる」というマネジメント能力です。
もし私と同じように、ミジンコが見えなくてお困りの所長さんがいれば、ぜひ「ルーペ(拡大鏡)」の導入か、あるいは「近くの子供」のスカウトを検討してみてください。
「日本メダカ飼育研究所」は、助手の鋭い眼光に支えられ、今日も(心の目で)運営を続けています。

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