【父の決断】メダカとの信頼を犠牲にしても、私が「メダカすくい」をさせる理由
日本メダカ飼育研究所、所長です。
増えすぎた「みゆき」軍団のキャパシティ問題を解決するため、信頼できる3家族へ里親として送り出すことにしました。
そこで行われた「メダカすくい」の儀式。網を入れた瞬間、これまで私を信じて寄ってきてくれたメダカたちが、私を「外敵」として認識し、パニックで逃げ惑う……。
「そこまで嫌われるなら、やめればいいのに」と思われるかもしれません。
でも、私はあえて「メダカすくい」を子供たちにやらせてあげたいのです。
「自分で捕まえた」という、たった一つの誇り
理由を問われれば、答えはシンプルです。
「子供たちにとって、最高に楽しいイベントだから」
そして何より、「自分で苦労して捕まえたメダカなら、愛着がわいて、最後まで大事に育ててくれるだろう」と信じているからです。
お店で買ってもらったメダカも可愛いでしょう。
でも、網を構え、狙いを定め、ようやく手に入れたその一匹には、子供たちにとって「自分の力で手に入れた」という特別な価値が宿ります。その達成感こそが、命を預かる責任感の第一歩になると私は思うのです。
嫌われ役は、所長(パパ)だけでいい
結果として、里親さんたちの家では「自分で捕まえたメダカ」を囲んで子供たちの笑顔が弾けました。
一方で、当研究所に残されたメダカたちは、いまだに私を恐れて水草の影に隠れたままです。
私が長年かけて築いた「メダカとの信頼関係」は、たしかに崩壊しました。
でも、その代わりに里親さんの家で「新しい命との絆」が生まれたのなら、所長として、そして一人の親として、これほど嬉しいことはありません。
結論:信頼の再構築(リカバリー)
嫌われ役を引き受けるのも、所長の、そして「お父さん」という役職の大事な仕事の一つかもしれません。
明日からはまた、少しずつ距離を縮めていく日々が始まります。
「怖い人じゃないよ、エサをくれる人だよ」と、心の声で語りかけながら。
子供たちの笑顔のために払ったこの「代償」を、私は後悔していません。
失った信頼を取り戻すための、新しい「研究」の始まりです。

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